試聴記at3/20 [感想]
持ち込んでいただいた機材を列挙しますと
・audiophilleo2(USB-DDC)
・dAC-200HD+CL(DAC)
・HPA V200(ヘッドホンアンプ)
・SUPRA Sword(RCAケーブル)
・Abbey Road Cable RFERENCE(RCAケーブル)
・AET SIN AC(電源ケーブル)
・HiFiMAN HE-6(ヘッドホン)
・Epiphany Acosutics EHP-O2(ポータブルアンプ)
となります。
それで、今回試聴の中心となったものは上の4つになります。
下の4つについては単品での感想を後述いたしますが
上の4つについては私のシステムとの入れ替えでの感想を書いていきます。
1:DDC(dx-USB HD)→DAC(AudioDesign)→HPA(AudioDesign) RCA(CX-1)
標準の我が家のシステム。本日の試聴をするまでの感想としては
・情報量、ノイズ感のなさは優れている。
・どこかの帯域が強調されているような感じはない。
・空間表現は可もなく不可もなく。
・上下の伸びがいまいち。
・澄み切った感じがあるけど、どこか作りものっぽい。
2:DDC(dx-USB HD)→DAC(DAC-FA0)→HPA(DCHP-100) RCA(Sword)
1からRCAのみ変更
・美音。
・ピアノ(電子ピアノ)の聞こえ方がかなり変わる。
・輪郭や響きが緩くなることはないが、やや浮遊感があって良い意味でかなり甘い音
・レンジ的にも空間的にも上下の伸びが良くなる。ハイハットの粒立ちが心地よい。
・反面、左右の空間がやや狭まる。
3:DDC(philleo)→DAC(DAC-FA0)→HPA(DCHP-100) RCA(CX-1)
1からDDCのみ変更
・鮮度の高い音。
・ボーカルの滑らかさと浮かび上がってくるような定位感が良い。
・下の伸びはそこそこだが、若干ゆるい。
・空間が全体的に狭まる。
4:DDC(philleo)→DAC(DAC-FA0)→HPA(DCHP-100) RCA(Sword)
1からDDCとRCAを変更
・横の空間の狭さがかなり気になる。
・音色自体悪くないが、上記のせいで聞いててちょっと苦しい。
ちなみに知人もこのシステムでは狭いと感じたとのこと。
かつ、それがDDCとRCAのせいとは思えないとのこと。
5:DDC(philleo)→DAC(DAC-FA0)→HPA(V200) RCA(Sword)
1からDDC、HPA、RCAを変更。
・1~4に比べるとレンジが格段に向上、特に下の伸び。
・帯域的にはやや低域より。
・空間の広さも広くはないが、気になるほど狭くはない程度。
・悪く言えばノイズ感がやや増したが、良く言えば音に一体感がある。
6:DDC(philleo)→DAC(dAC-200)→HPA(V200) RCA(Sword)
1から全変更。知人の持ち込み物のみで構成。
・5に比べると空間が広がる。
・やや軟らかく、心地の良い音。
・若干暗め。
ここまでで一区切り。
そもそもの今回の目的はDDCとRCAの試聴でした。
そこについでにという形で DACとHPAをお持ちしていただきました。
しかし、DDCとRCAを入れ替えた3の音があまり良いものを思えませんでした。
それぞれで聞いた際には取りたてて違和感はなかったのですが
両方を組み合わせたところ、狭さを感じました。
そこで最初は組み合わせが良くないのかと考えました。
しかし、この二つは知人もほぼメインで使っており、こうはならないとのことでした。
そこで5,6と変えていくにつれ、狭さを感じることがなくなり
心地よい音へと変化していきました。
以下はどうしてこのような変化が起きたのかを組み合わせを変更し考えていきます。
7:DDC(philleo)→DAC(dAC-200)→HPA(DCHP-100) RCA(Sword)
6からHPAを変更。
・音の伸びが悪くなった。
・空間は全体的にやや狭くなった。
・全体の見通しがやや良くなり、ノイズ感が減った。
8:DDC(dx-USB HD)→DAC(DAC-FA0)→HPA(V200) RCA(Sword)
6からDDCとDACを変更。
・音の厚みが全体的に薄くなった。ボーカルが存在感が希薄になった。
・空間の広さは同じくらい。
9:DDC(dx-USB HD)→DAC(DAC-FA0)→HPA(V200) RCA(CX-1)
6からDDC,DAC、RCAを変更。
・全体的に8に近く、8をチープにしたような音。
・1と比べると下の伸びに優れるがボーカルが散漫。
以上となります。これらを総合しそれぞれを対比すると
・DDC
上下の伸びはほとんど変わらない。
dx-USB HDは空間表現に優れるも一歩引いたような音。
audiophilleoは空間がやや狭いも音の鮮度が高くボーカルの存在感がある。
・DAC
情報量や上下の伸びはほとんど変わらない。
DAC-FA0はやや明るめの音調で見通しはいいが、空間は広くもせまくもない。
dAC-200HDは地味めな音調だが、空間は広く躍動感がある。
・HPA
情報量や駆動力では大差ない。
DCHP-100は帯域の偏りはなく明るめで透明感があるが、上下が伸びずに空間が狭い。
V200はやや低域よりだが、上下の伸び、空間の広さはそれなり。
・RCA
CX-1はやや緩めで上下の伸びがもう一歩欲しいが、ひどいクセはない。
Swordは美音系の音で空間がこじんまりとしているが、上下の伸びや音の滑らかさが良い。
これらを組み合わせた時に、狭い系が集まると4の様な音になり
広め(SOtM)を入れると緩和されるという結果になりました。
このようにまとめるとDCHP-100の存在意義があまりないと考えさせらられます。
明るさや透明感を追加したいのならDAC-FA0でもいいわけで
二つ合わせると作り込み過ぎた感が出てくるように思います。
DACに関してもdAC-200HDの方がDDCにXLR出力付きでかつ安いので
基本的にはこちらの方がお勧めです。
最後に参考までに上記の組み合わせを好ましく思った順に並べると
6>5≧8>7≧2≒3>1≒9≧4 となります。
私個人として、次に何を導入すればよいのか非常に考えさせられる結果でした。
そしてその結論はまだ出ておりません。
今回、audiophilleoとV200を貸していただいたのでじっくり聞いて考えようと思います。
以下、他に持ってきてもらったものの感想。
Abbey Road Cable RFERENCE
緻密でバランスのとれた音。
全体的に悪くはないけれど、特別に優れたところも感じられない。
AET SIN AC
あまり変化を感じられなかった。
これは私の耳のせいか環境のせいか、フィルタータップのせいか。。。
低いところの締まりが若干良くなったかなあ、というくらい。
HiFiMAN HE-6
情報量・立ち上がり、帯域のバランスは良い。
ただ存在感はあるものの実体感に欠けるように思われる。
やはり音像の描き方が好きにはなれない、とくにボーカルが。
Epiphany Acosutics EHP-O2
硬めの音。情報量はポタアンの中ではそれなりにある。
コメント 0