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beyerdynamic DT880PRO [ヘッドホン・イヤホン]

beyerdynamicのDT880PROの紹介レビューです。






えっと、なんて言いますかね………………














正直、めっちゃ不安です(>_<)


自分よりも多くの機種を持ち且聴き、
長い時間オーディオに親しんでいる方のレビューが多数ある中、
果たして自分が書いたところで何になるのだろうか?


間違った情報を与える可能性はないのか? それを公にさらす必要はあるのか?


まぁ、意味はないのかもしれません。
以下、自己満足を楽しむために書いていこうと思います。


使用機器:PS3→DAC1

<2008年9月11日改訂(第一印象以外、現行の書き方に変更。> 


音色




第一印象:しっとりとした雰囲気で、どの音域も出しゃばっていないように感じる。



低域:量は並(やや多い)。伸びが十分にあり、ローエンドまで考慮すれば量はやや多いとも言える。

    締まりはやや弱め。そのため厚みがあるのだが、音圧としてはきつさを感じない。
    スピード感やノリの良さといったものを求めるのはつらいが、最低限のものは持っている。
    分離感はまぁまぁ良いという程度。非常にクセの少ない低域だと言えるだろう。


高域:量はやや多い。やや雑な感じがあるものの、伸びは悪くない。
    beyerらしく音が高くなるにつれ硬くなっていく。基本的にも硬めの音。
    音の太さは細い。分離感もよく、鮮やかさはある。
    しかし、必要以上に明るく鳴らさないためきらびやかとは感じないし
    少々雑っぽい硬さのせいか綺麗とは言えない。
    ジャンルによってはかなりきつさを感じる高域である。


ボーカル:基本的にしっとりとした艶が加えられるが、不自然さのない表現。
      しっとりとしている割にはキレがいいし、上ずりもない。
      ただ、サ行はかすれやすいので注意が必要。
      かすれ以外は男性女性問わずに万遍無く使える。


音場:遠くから聞こえる感じがあり、横の広さは中々のもの。
    ただ、上下への広さについてはやや不満が残る。
    定位感は悪くない。そこまで意識せずとも前方から聞こえる感じがあるし、
    不自然さはない。明確さについては少々の物足りなさがある。
    音抜けはまさに半密閉型といった感じ。
    良いとは感じないけれど、別段こもりを感じることもない。



まとめ:クセのない中低域と、クセの強い高域。
    と書ける気もするが、決定的に合わないジャンル以外では高域もさほど気にならない。
    そうなると特徴のない、無難なヘッドホンのようにも感じられるが、
    響きの少なさ・音場表現からくる全体的に淡白な感じや独特のボーカルは
    かなり魅力的。
    密度が高く、濃い表現や、明るく楽しい表現、多彩な楽器による広大な空間表現、
    これらのようなことはできないが、
    スローテンポで緊張感あふれる表現、小編成で各楽器やボーカルを活かす表現
    これらのようなことは凄まじく上手い。


    相性がいいと思われる曲は、最近聞いたものとして
    Suaraの「太陽と月」(アルバムではなく曲)が挙げられる。
    声質的にかすれが少々気になるけれど、それ以上に全体的な生々しさが良い。
    ジャンルでいえば小編成・スローテンポなジャズやポップスが良い。
    クラシックも悪くない。たとえオーケストラだとしてもそれなりの良さがある。
    ロックは厳しい。低域の量がもう少し欲しいところだし、スピード感にも欠ける。
    打ち込みは低域的には全体的に不満だし、高域的にも耳に刺さってきつい。
    生楽器は全般的に高水準。
    ピアノはDT990PROのような低域はないものの、中域がその分聴きやすくなっている。
    弦楽器は響きがやや足りないかもしれないが、繊細さとふくよかさを両立し、
    大変まとまりのある音を奏でる。
    管楽器でもサックスやホルンのふくよかさ・力強さ、トランペットの存在感はかなりのもの。
    打楽器はスピード感や締まりには欠けるものの、リアルさという点では素晴らしい。
    加工されて人工的なものよりも、民族的な荒々しいものが良い。



    個人的にこのヘッドホンで聴くのは奥華子の曲。
    特にゆったりとした弾き語りの曲を情緒豊かに聞くには良い。








その他





音量はかなりとりにくい。専用のアンプ等が欲しいように感じる。
参考までに手持ちのiPodでは一般的な曲では八割。一部にはMaxでも物足りないものもある。




装着感は良好。
イヤパッドはふかふかしていて気持ちがいいし、その割には蒸れにくい。
耳覆い型で厚みもある上に側圧もほどほどなので、長時間付けていても気にならない。
頭頂部にもクッションがあるのですぐには痛くならないが
長時間付けてるとじわじわとして痛みはくる。
アームの長さ調整はしづらく、長さ自体は短め。



デザインは並。
とても無骨な作りであり、無駄がなく、かつ落ち着いた配色。
好きな人にはたまらないだろうし、そうでない人には味気ない。



付属品のケースは使い勝手がよく、重宝できる。



遮音性はあまり高くなく、音漏れは意外と少ない。





同じ空の下で

高域はそこまできつくないけれど、ボーカルが遠い。淡白すぎて面白みに欠ける。
ノリの良さもなく、曲の雰囲気に合ってない。




総評

多くの人が求めるような良さはないけれど、
とても雰囲気を大切にしているヘッドホン。







~改訂を終えての感想~
以前にこの紹介レビューを書き上げたあとに色々なヘッドホンを買い、視聴したけれど
私的には未だにDT880PROを超えるヘッドホンはありませんでした。
SRS-2050AやMS-2で聴いていた時にふとDT880PROに変えると
時になんとも言えない心地よさが生まれます。
こんな自分は少数派でしょうが、こんな人間を作ることのできるヘッドホンだとも思います。

 


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Chris

初めまして、Chrisと申します。

私もレビューを書くのはいまだに不安でいっぱいです。
本当にこんなレビューがみなさんの役に立つのかどうかと
自問自答しながら書いていますね。
じゃあ、なんで書くのかといえば、
私の場合はやはり業界全体を盛り上げたいと
いう思いがあるからです。
レビューそのものの情報を取捨選択するのは
いつも読み手側にあるのですから、
どんなことでも参考になると信じて書いてます。

さて、DT880レビューお疲れ様です。
私はDT770proが1番のお気に入りで、
よく使っています。
いずれはDT880proとDT990proと
3機種と手に入れたいと思ってますが・・・。
中でもDT880proはちょっと特殊な感じがしますね。
770とは対象的にモニターちっくな音ですし、
私も似たような感想を持っています。
奥華子はいいですね、
「TIME NOTE」を時々聴いています。

長文になってきましたので、この辺で・・・
これからもがんばってください。
ではでは
by Chris (2007-12-07 22:11) 

セラミック

初めまして、Chrisさん。Nice!とコメントありがとうございます。
いつもブログの方は読ませて頂いていたのですが、
勝手ながらRSSに登録させていただきました。

業界を盛り上げたいとはなんとも素敵な発想ですね
それに比べ自分は、取捨選択が相手側にあると分かっているのに
どこか不安になってしまいます。
それ以上に自分の語彙力に不安があるわけですが………

お米屋さんの真価は770と990だ、とも言われてますし
やはりその二つも気になりますね。
いつかは~と思うのですが、
いかんせん先立つものがないのが現状………
奥華子さんはTime Note以外にも
vol.bestの荒削りな感じも自分は好きですね。

初コメントをいただき、本当にありがとうございます。
これからもよろしくお願いします。
by セラミック (2007-12-08 00:49) 

セラミック

xml_xslさん、初めまして。Niceありがとうございます。
by セラミック (2007-12-25 10:34) 

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