SSブログ

秋のヘッドホン祭2009の感想とか [感想]

10/31、フジヤエービック主催のヘッドホン祭に行ってきた感想です。
(今回は写真を撮ったので少々重いかもしれません。また、綺麗な写真は他を中った方がいいと思われます)








会場についたのは前回同様2時を過ぎたころ。
今回はロビーの方にも一般参加の方を中心とした出展があったので
こちらの方に人が多く、そのほかの部屋の方は前回よりもやや少なめでした。
それでは見て回った順に感想でも。




・フォステクス

DSCN0254.JPG

今回は上の写真のアンプと黒の下位機種のアンプの試聴ができました。
細かい仕様は忘れてしまいましたが
USB・光デジタル・同軸・アナログRCA入力で
電源が業務用に使われることの多い4ピンということをおっしゃってました。
値段は8万円程度を考えているとのこと。
肝心の音ですが、低域は伸びてはいるもののボワボワしていて制動に欠け
中高域はハッキリと聞こえるけど音像が大きすぎで定位感も悪い。
音の分離もいまいちで音場も狭く、キレも悪い。

う~ん、残念な感じでした。
黒い方は値段を考えれば結構いいとのことらしいですが
最初の一台に買うのなら候補に挙がるのかな、くらいですかね。


DSCN0255.JPG

噂の漆ヘッドホンは参考出展。まだまだ詳細が決まってないようです。
色も黒と赤が置いてあり、どちらを出すかも不明。
ハウジングの材質は桜だそうで、赤の方はなんだかATH-W1000っぽい見た目ですね。

DSCN0256.JPG

こちらも参考出展のDAC付きバランスアンプ。

DSCN0257.JPG




・Rudistor

DSCN0259.JPG


DSCN0260.JPG


前回の祭りで良かったなぁと思ったPS AudioのPerfect Waveのシステム
それにRudistorのアンプ、HD800と豪華なシステム。
期待して聞こうとしたものの、同じプレイヤーから聞いている人がいたのでCDを変更できず
自分のまったく分からない曲(スローなロック?)が流れており
音よりも音楽にばかり耳が傾いてしまい、判断できませんでした。



・beyerdynamic

DSCN0266.JPG

今回の目玉ともいうべきA1&T1。だけどT1を撮ること忘れちゃいました。
残念なことに試聴機が一台しかなく、かなり(30分くらい)並ぶはめに。
しかも自分が並んでいる最中にビンゴが始まり、会場が少々騒がしい。
加えて自分の後ろに並んでいたお姉さま方が姦しいことこの上ない。
上流もTASCAMの業務用プレイヤーでしたし、試聴環境は良くなかったです。
作りはさらに堅牢で、装着感も良好と思われます。

音はHD800のようにレンジが広く解像度も高いHiFiな感じ。
フラット傾向で、音場もなかなか広く定位感も良好。
音量を上げても高音は痛くなく、低音も程よく締りがありスピード感もある。

ただ、それだけなんですよね。
なんでしょう、HD800はHD650とは違う傾向だけどやっぱりSENNHEISERっぽい音であり
T1もbeyerdynamicっぽい音ではあるんですけど・・・・・・
もう少し時間が経ってからもう一度聞いてみたいです。
現時点で個人的には低音の重さも高音の刺激も、ボーカルの温かみもDT880の方が好きです。




・SHURE

DSCN0267.JPG

気を取り直してSHUREのヘッドホン。
写真はSRH240ですが、自分が聞いたのは真ん中のSRH440です。
形状はどれも似たような感じで、装着感はあまり良くないです。
音はいかにもモニターといった感じ。
音場は平面的で伸びがないけれど、分離が良く低域までしっかり出ている。
ノリは悪くないものの高域が今一歩派手とも綺麗ともいえない感じが残念。



・radius

DSCN0269.JPG

色がきれいだったので、思わず聞いてみました。
価格は1万円台中盤くらいで、中低音用と高音用の二つの振動板を持つとのこと。
それにより低音と高音の伸びがいいとの説明をしていたものの
周波数特性グラフを見る限り、とても高域の伸びが良いとは言えないような・・・・・・
実際に聞いてもそんな感じで、低域の伸びは確かにすごいものの、高域はそれなり。
それ以上に気になったのが中域(ボーカルやギター)がありえないくらい死んでることでした。
ある意味、ネタホンみたいな感じですかね。




・ATOMIC FLOYD

同じくイヤホンの新製品ということで。
写真はないのですが、カナルタイプのものと耳掛けのものと二種類ありました。
どちらもベースモデル(マイク/リモコン付きモデルもあるため)は2万円を切る程度らしいです。
まずカナルタイプの方は値段の割には微妙というくらいにしか印象に残らず
耳掛けの方は低音が出ず、中高音も歪みが多く、Aurvana Airの方が断然良く感じました。




・Red Wine Audio

DSCN0270.JPG

DSCN0271.JPG


Red Wine Audioのアンプです。
非常にシンプルな作りになっていますが、リモコン付きで便利。
また、このアンプの最大の特徴がバッテリー駆動であるということ。
音質的な意味では劣弱な電源環境で利点がありますし
充電すれば12時間使えるというのも面白いです。

音はかなり良好。
高域は分離・伸びともによく、中域は上品で落ち着いている。
低域が若干弱いものの、締りがあり、重心も低い。
なによりも魅力的なのは広大な空間。自然でいて余韻が彼方に消えゆく様まで感じ取れる。

上流が写真のようにWadiaであり、値段が20万後半ということを考えれば妥当なレベルかもしれませんが
この日聞いたアンプの中では一番好きでした。



・タイムロード

DSCN0273.JPG



DSCN0276.JPG


新しく出る艶消しモデル。艶を消しただけで価格が結構上昇するとはすごいです。
素材によって音が変わるとか某社の好きな考えはどこにあるのでしょう。
上流はかなりお高いものですが、音でいえば好みじゃないです。
レンジはそれなりに広いし、明瞭でスピード感がある音。
分離は良いし、生っぽさもほどほどにありますけど。
臨場感の感じられない音がどうにもダメです。
狭い場所で鳴らすのなら力強く押してくればいいのに、変に拡散させようとしてる感じが苦手。





・PS1000

今年発売されたフラグシップつながりということで。
イヤパッドの方はそこまで気にならなかったものの、頭頂部はかなりきつい。
それにずれやすい、相変わらず装着感は良くないです。
ですが音に関してはかなり魅力的。
全体的に乾いたトーンでありながらボーカルには程よく水気がある。
GRADOらしい量感ある低域と明るく刺激的な高域、非常に臨場感のある音作りでありながら
高級機にふさわしい分離感やレンジの広さを併せ持つ。
音に関してはT1よりも好きな感じなのですが、いかんせん装着感が・・・・・・

そして試聴しているというのに、人を囲むように三角形を作り、会話をし始める説明員たち。
いや、おたくらさ、自分たちの製品の遮音性分かっててそれやってるの?
え?これもGRADOクォリティなんですか、そうですか。





・audio-technica

こちらは新製品の試聴はできずとのことで残念。
少し話を聞いてみたら、ATH-W1000XはX系統でも側圧はちょと強めにしたそうで。
公言はしなかったものの、ATH-A2000Xのことを緩いとは思ってるようでした。



・Helter Skelter

DSCN0277.JPG

一番下が今回新しく作られたアンプ。
真ん中が前回もあり、さらに調整されたというアンプ。
そしてなぜか最上段にはフォステクスのアンプ。
事情は知りませんが、色々あったらしいです。



DSCN0278.JPG

フォステクスの中の人(左手前)がいらっしゃていて色々話をされていたようで。
メーカーの人もこういう場から色々と得るものがあるといいのですが。


そして肝心の新作アンプの音。
音の立ち上がり、というよりも瞬発力とでもいいますか、これが非常に良い。
鋭く重いパンチがどんどんくるような感じ。
分離感も大変良いのだけれど、高域が荒々しくきつい。
加えて低域の厚み・量が足りず、やや腰高な音に聞こえる。

これに比べると前作は重心が下がっており、落ち着いた音。
音の実態感も十分あり、定位の的確さもありました。
鋭さは新作に負けるものの、バランスの良さならこちらのほうが好きでした。

とはいえ、エージングがまだ済んでいないとのことでしたので
優れた瞬発力と分離感に前作のバランス感が加われば、素晴らしいものになるでしょうね。





試聴に関しては以上です。
少し時間が足りず、インターシティのPlatinumなど聞けなかったり
満足な視聴時間を取れないものもあり、少々残念な感じとなってしまいました。

また、ブログをやっている方で、つきじさんとはほとんど会話せず
しげさんとは帰り際に少し話をしただけ、黄昏さんは分かったものの挨拶ができず
と、こちらも時間不足でした。
自分も分かりやすくするために、EXH-313でも鞄にかければいいのだと勉強しました。




その後はファミレスにいったのですが、こちらは書くときりがないのでほんの少しだけ。

・自己紹介において
 「弦楽器の"弦”と音楽の"音”で"つるね”っていうブログをやってます。」
 と言ったら、"げんおん”じゃないんだ、というお声をいただきました。
 やっぱり分かりにくいんですね。


・たぬきさん
 「LINDEMAN(USBDDC)音悪いじゃん。ミューズはないよ。」
 なるほど、この人の嫌いな音を詰めていけば自分の好みが固まるのかもしれない。
 だけどbeyerは好きなんですよねー不思議。でもT1の好みは違ったなぁ。





ということで、参加された方はお疲れさまでした。
お会いできなかった方、お話しできなかった方はまたいつか!!
ではでは~


nice!(7)  コメント(20)  トラックバック(0) 
共通テーマ:日記・雑感

nice! 7

コメント 20

お米2号

T1はらしさが減ってましたか。そう思うとあまり食指が伸びないです。もともと購入できそうにないですけど。そう考えると我が道を行くPS1000に興味が行きますねぇ。
思ったこととして、今回展示されているものを見ると1年前とくらべてかなりピュアオーディオの領域に近付いてきている気がします。ここからどうなっていくのかな、とふと思いました。
by お米2号 (2009-11-01 18:22) 

benoit

祭りお疲れ様でした。
なんか、全般的にT1の評判が芳しくない事にショックorz
次回は、参加したいなぁ。
by benoit (2009-11-01 19:16) 

Riever

いやあ羨ましい。
個人的にはPS1000のレポが嬉しいです。全然話題に上りませんから。

国内で販売されてるんでしたっけ?米屋のT1のほうはTEACだかが販売するそうですが。
by Riever (2009-11-01 19:32) 

黄昏

やっぱり、セラミックさんいたんですね。
どうも、自分は全く気付かずニアミスしていたみたいです。
EXH-313に気付けばこちらから声を掛けられたのですが残念でした。

セラミックさんの視点はまた自分と違っているので興味深いです。
特にradiusのドブルベは合わないだろうなと思いました。
GRADOに限らず開放型のヘッドホンはあの会場での試聴は難しいですね。
それでは、またの機会にお会いしましょう~。
お疲れ様でした。
by 黄昏 (2009-11-01 20:29) 

まさゆき

お疲れ様です。
T1はちょっと大人しくなった、という感想が多いみたいですね。
使い分けは出来そうですけど、あの刺激的な音のまま性能を上げたタイプも聴いてみたいですね。
ブログ名は、ずっと「げんと」と思っていましたw
by まさゆき (2009-11-01 20:36) 

しげ

お疲れ様でした!
会場では帰る前に話せて良かったです。
フラグシップ機は性能に目が行ってらしさが減りやすい感じがしますね、T1は自分には結構好みの仕上がりでした、値段が凄いのでそうそう手が出せませんが、満を持しての開放デビューには良さそう。
by しげ (2009-11-01 20:53) 

つきじ

お疲れ様でした-
実はしげさんとセラさんを探したんですけど
結局終わり頃まで見つけれなかったですw
Red Wine Audioのアンプ良いですよね
DAC付HPAと考えれば妥当な値段ですし
コンセプトが面白い
これはちょっと欲しいかも・・・
でもそれよりRudistorのアンプに惚れてしまった・・・・
by つきじ (2009-11-01 21:03) 

yukky

お疲れさまです。
今回は欠席のYukkyです(T_T)
記事を読んで...行きたかった...T_T
いろいろ気になるものは出ていたのですが。。
RudiとかintercityのPlatinum辺りが特に気になるところ..
by yukky (2009-11-01 23:43) 

Riever

あ、それとふつうに"げんおん"だと思っていました(^^;;
by Riever (2009-11-02 13:28) 

セラミック

お米2号さん、Niceとコメントありがとうございます。

会場が会場だっただけに、もう少し様子を見てみたいです<T1
PS1000はずれやすさが半端ないので、使いづらそうでしたorz
by セラミック (2009-11-02 22:25) 

セラミック

benoitさん、コメントありがとうございます。

T1はそれだけ期待が高かったとも言えるでしょうね~
環境さえ変えればなんだか良くなりそうな気はしますので
benoitさんのレビューを楽しみにお待ちしております(^◇^)
by セラミック (2009-11-02 22:27) 

セラミック

Rieverさん、Niceとコメントありがとうございます。

確かにPS1000のレビューって少ないですね。それと国内販売はしてますよ
フジヤさんでも大型家電量販店でも取り扱っているのを見たことがあります。

まぁ"げんおん”の方が音楽やオーディオ系っぽい感じですもんねー
by セラミック (2009-11-02 22:31) 

セラミック

黄昏さん、Niceとコメントありがとうございます。

しげさんやしゃけさんといらっしゃたのを見かけたので
おそらくそうではないかと思ったものの、声をかけられずすみませんでした。
今度からはEXH-313をもっとプッシュしときます。

たぬきさんとのことでもそうでしたが、やはり普段何を聞いてるのかが
ヘッドホンの好みに結構影響強そうですね。
試聴に関しては、自分で持ち込むなら密閉型に限るなぁと思いました。
by セラミック (2009-11-02 22:35) 

セラミック

まさゆきさん、Niceとコメントありがとうございます。

音の鳴り方がHD800ほど広くはないものの
HD800のような遠めで散漫としているのが個人的にはいまいちでした。
「げんと」っすか、某世紀末漫画を思い出しちゃいましたw
by セラミック (2009-11-02 22:41) 

セラミック

しげさん、コメントありがとうございます。

性能面見ちゃうとHD800やEdition9あたりのがいいような気もしちゃうんですよね
性能だけじゃない魅力って言うのがbeyerの代名詞っぽいですからねー
by セラミック (2009-11-02 22:50) 

セラミック

つきじさん、コメントありがとうございます。

わざわざ探していただけるなんて、恐縮です^^;
Red Wineならアパート暮らしとかに優しい気がするんですよねー
一人暮らしが続くようならかなり欲しいです。
個人的にアンプにはバラエティに富んだ端子や機能はいらないので。
Rudistorのアンプはタイミング見てちゃんと聞けばよかったなぁ・・・
by セラミック (2009-11-02 22:55) 

セラミック

yukkyさん、Niceとコメントありがとうございます。

今回は残念でした、次回はぜひとも!!
たしか中年Aさんとも話してましたが、今回は目立たないものの
アンプが色々と面白かったです。
by セラミック (2009-11-02 22:58) 

Chris

ご挨拶もできませんで、申し訳なかったです。
ずーっと会場にいたのですが、会いできませんでした・・・よね?
ビンゴ会場にもいたのですが・・・(笑)
またの機会がありましたらよろしくお願いします_(._.)_
by Chris (2009-11-02 23:10) 

セラミック

Chrisさん、Niceとコメントありがとうございます。

ビンゴ会場のところで4人ほど前のところにいました(笑
わざと順をずらそうかとも思ったのですが、流石に並ぶのがしんどかったです^^;
Chrisさんの試聴が終わったら~なんて考えていたら機会を逃しちゃったようです。
こちらこそ次にお会いしたらよろしくお願いします!!
by セラミック (2009-11-02 23:35) 

セラミック

タケルさん、初めまして。Niceありがとうございます。
by セラミック (2010-01-29 23:24) 

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。